展覧会に行くたび増える図録。以前にも書いたが、もともとは嫌いである。まず押しつけがましい接写の態度が嫌いだ。いかにもこのように見える、感じられるものだといわんばかりだった。それはあなたの感じ方でしょう。私のとは違う。以前は。その点栞、目録のようなものは、固有名詞ばかりの説明ゆえに、押しつけがましい態度が見えない。すきだ。とはいえ、最近の、楽の定本 楽歴代、五島美術館 国宝源氏物語絵巻に見られるように、本物に迫る質感に努力されているように拝見することができるものがある。本物と対峙することと、写真一枚。違いすぎるハンデではあるが、その努力をこれらに見ることができる。見合い写真とお見合い。ともに大切なものである。そのものに会える展覧会とは素敵な機会である。今日の展覧会。近代の日本画展。映丘 芳崖 玉章 松園 大観などなど。日本画は心が落ち着く、なごみがある。いい時間を過ごすことができる。ありがたいことです。社会に事業を成し文化伝統を引き継ぐ生き方に感謝いたします。永久に栄えあれ。
紫式部 角川書店編 ビギナーズクラシック日本の古典 源氏物語 この本も五島美術館の売店にあります。二冊一緒に求めることをお勧めいたします。源氏物語が飛躍的に身近になります。このてのほんが、日本の古典文学にも広がると、中学高校生には良いのではないだろうか。文化は人を育む。